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7月14,15日 商店街の魅力発掘大作戦@いずみ

 テーマは、子ども若者を巻き込んだ商店街の活性化についてです。10月に行われる商店街の祭りにて子どもたちが喜ぶ企画や若い人が立ち寄る日常的な仕掛けを考え、消費活動が増え、末長く商店街が続く内容を考えるテーマでした。その背景には、若者が商店街に立寄り買い物や遊びをする機会が少ない現状がありました。高校生の遊びの動線は、ショッピングモールで買い物をし、近接するゲームセンターで遊び、少し歩いた場所にあるファストフードで談笑をするとのこと。このルートと、商店街は距離があり足を延ばすことがないそうです。

 本企画の開催は、3月にJR出水駅で開催した第0.5回の提案がきっかけとなりました。駅から商店街の近隣にある武家屋敷群のスタンプラリーを5月の連休に提案した生徒たちが実行したら70人近くの参加者が集まり、好評だったので商店街からオファーをいただき開催することになりました。

◯ゲスト講話内容◯
 情報提供では、昔から金物店を経営されている吉村さん、市役所で商店街の活性を担当する川中さん、今年よりカフェを経営している飯福さんに協力をいただきました。昔はアーケードがついていた、毎年約1軒ずつ閉業している、2階が住居スペースとなっていて1階だけ貸すことが難しいなど。長年、商店街に関わったから出てくる意見もあり、参加者はとても興味深く聞いていました。 
 カフェをオープンさせたばかりの飯福さんは、商店街のほとんどの店舗にヒアリングをして、商店街に対する思いやどうなって欲しいかなどを確認して「店舗を貸したい」と思っている事業所を見つけ、自分たちで改装してオープンにいたったそうです。想いのある連携や新たなアイディアで、街が元気になる実例に触れ参加者の意識は一気に上がりました。

◯ディスカッションの様子◯ 
 1日目の午後に商店街の説明を受けながら見学し、街の歴史を肌で感じました。出水の魅力や不便な点・商店街の印象、若者が欲しいものや体験したいもの困りごとを参加者全員で分析してから、ディスカッションへ入りしました。
 鹿児島大学の本田ゼミが各グループのファシリテーターとなり、それをサポートするのは、入職して数年の市職員の安山さんと鳥越さんです。「自分たちはどんなものが欲しいか?」「商店街の人はどんなことをすると喜ぶか?」「ターゲットを誰にするか?」など、高校生と大学生の混合チームで考えていきます。ゲストで参加していた、出水ふるさと大使の出口さんより「出水は鹿児島県の出入り口。新幹線で通りすぎる出水ではなく、地域住民も武家屋敷と商店街を楽しめるアイディアを考えて欲しい!」と、激励をいただきました。

 そのまま夜となり、グループごとにカレーを作り「見た目・味・チームワーク」などでランキングをつけました。スパイスを炒めるところから始めるグループやグミを入れるグループや。工夫を凝らしながら、仲を深めていきました。お腹を満たした後は報告内容を夜遅くまで検討し、翌日のプレゼンテーションに備えました。

 2日間を通じて、メンバー同士で協力しあったり、ファシリテーターの大学生が一生懸命高校生に関わることで、会場全体がひとつのチームとなり「よりよい報告をつくろう!」とやる気に火がつき魅力的な報告となりました。

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