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3月9,10日に「第0.5回Quick & Chalk プログラム 出水駅からつながるまちのにぎわいをつくりだせ!!」を開催しました今回の地域は出水市。企画発案→プレゼン→振り返り→新たな目標設定までの流れを2日間で行いました。

本プログラムでは企業から出される課題を、高校生と大学生がチームを組み解決策を作りあげる過程を通じて、社会人基礎力の醸成や地域への愛着を育みます。 今回は「JR九州出水駅(九州旅客鉄道株式会社)」様にご協力いただき、開催することができました。参加者は3つの普通高校から7名の生徒、1つの大学から3名の学生、新社会人や現役教員が集まり、3グループに分かれて課題解決に挑みました。当日の様子を御紹介させていただきます。

【1日目】

[1.イベントの趣旨説明・チームワークビルディング]

運営スタッフが大切にしている《人生も地域の変化も「だれか」「いつか」「何か」はやってこない》《答えは皆でつくるもの》《自分の成長は自分でコントロールしよう》という姿勢を伝え,また,プレゼンを効果的に魅せるテクニックも伝授した上でイベントキックオフ! 参加者は,4人のグループ(大学生1人+高校生3人)に分かれ「チーム名」「グループ目標設定」「個人目標設定」を考える。イベント参加理由を共有してみたり,4人の共通点を探してみたり。アイスブレイクも行いながらこれから一緒に過ごすメンバーも違うチームのメンバーもみんな仲間として迎え入れる準備を丁寧に行います。

[2.JR出水駅見学&駅長による情報提供]

JR九州出水駅駅長片田大士様に駅構内を案内していただきながら,九州旅客鉄道株式会社(JR九州)の取り組みについて紹介していただきました。「安全とサービス」を基盤に駅をつくり,まちをつくり,未来へ繋げていくことが使命であること,伝言掲示板やプラットホームなどにも細やかな配慮があることを教えていただきました。

新幹線が通る瞬間を間近で体感し,高校生たちや大人もスマホや一眼レフを片手にパシャリ。貴重な体験をすることができました。 休憩後,改めて片田様より講話をしていただきました,駅是「誠実に確実に」の意味,駅長としての責務や考えていること,JR出水駅での取り組み,他駅の取り組みなどさまざまな角度から熱いメッセージを参加者全員で受け取りました。

[3.ディスカッションとフィールドワーク]

駅長の熱いメッセージを受け取ったチームは,いよいよ議論開始。これからの動きはチームに一任しているため,駅から飛び出しフィールドワークへいくチームも。駅から出水の観光名所ルートを徒歩で確認したりや駅構内にいる人にインタビューを行いながら高校生も大学生も,これからのJR九州出水駅・出水市について真剣に考えます。各チームの色が模造紙に広がる様子は地域の担い手になる人たちの可能性を表すようでした。

[4.レクリエーションと夜のディスカッション]

体も頭もフル回転した参加者は,ご飯やお菓子を食べて栄養補給。片田駅長やゲストの出水市ふるさと大使の出口様も一緒に食事をとりました。終盤には,西アフリカ民族楽器ジャンベを演奏してくれた大学生,参加者全員へ熱いエールを贈ってくれた元応援団長の大学生,ダンスが特技の高校生など参加者が中心となり自分の好きなことを披露し,参加者全員が心の栄養補給もできました。

食事終了後,気持ちを切り替えプレゼン発表に向けて、提案内容の進み具合をスタッフが確認しました。ミッション内容を理解しているか,方向性がずれていないか丁寧にみていきます。南日本新聞社記者の記者にもお越しいただき,アイディアの講評を行っていただきました。3チームとも,仮プレゼン発表後はチーム毎にもう一度話し合い。時間だけが過ぎていき,焦りも若干見られる様子。さて,明日はどんな一日になるでしょうか……。

【2日目】

[5.関係者からのアドバイス&オレンジ鉄道の乗客をお出迎え]

今回,二日間に渡るイベントにゲスト講師として東京にお住いの出水市ふるさと大使の出口様,北九州市立大学地域創生学群西田先生にお越しいただき,参加者へアドバイスをいただきました。ご多忙の折,お越しいただきありがとうございました。参加者へ語った内容を簡単にまとめました。

〈出水市ふるさと大使 出口勝士様〉
・視野や既存のイメージ枠を超えた視点で出水という街を俯瞰してみよう
・『かごしますごろく』 の振り出しは出水市。実は、鹿児島の玄関口!?
・縁や表現方法は身近な中にヒントがある
・県外へ出た出水市民は出水市ふるさと大使になってほしい!

〈北九州市立大学地域創生学群教員 西田心平様〉
・地域のブランドデザインから地域住民と一緒の目線で考えることが大切
・○○だけ(例:駅,商店街,出水市)を元気にさせることはもったいない!駅と商店街,駅と商店街と出水市など繋がりを持つことで点だったものが線となり,面となり新たな可能性が見えてくる
・アイディアの担い手が誰なのかで実現性が変わってくる
・古いものも視点が変われば新しい

2日目午前には肥薩おれんじ鉄道の電車への手振りにも地域住民の方たちと一緒に参加させていただきました。おれんじ鉄道は、平成30年に有村架純さん主演で話題となった映画「かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発」の舞台となったローカル線です。電車へ手を振り、乗客する方と目が合い、手を振り返されることで気分はおれんじ色。温かくなったところで午後からのプレゼンテーションに移ります。

[6.プレゼンテーション]

1チーム5分の報告と5分の質疑応答を行いました。

[7.総評と振り返り]

各チームのプレゼン発表には,関係者からの講評,感想,高校生へのエールなどを頂戴しました。
・若い人がもつ発想や可能性をいつも以上に感じられるイベントだった
・記念日やコラボはきっかけや宣伝に繋がりやすいので集客効果があると思う
・具体的にターゲットや目的を示してあった企画はイメージやメッセージが伝わりやすくて面白かった
・デジタルが発達した今,「アナログ」の大切さもある
・駅や出水市がもっているポテンシャルは素晴らしい
・駅の利用状況や現状を把握した上で企画発案までした柔軟性が素晴らしい

次の行動への気持ちを大切にしているため,振り返りを行います。 まずは,個人で。「モチベーショングラフ作成」,「自分がチームに貢献できたことやサポートされたこと」「印象に残ったこと」「初めて知ったこと」「新たに出会った自分」「地域のために出来ること」「今後の野望」などこの2日間で体をフル回転させた自分自身へ問いかけます。

そして,次の行動へつながる新たな自分探しの時間でもあります。その後,チーム内でも共有し振り返り。自分自身で新たな可能性も見つけられたのではないでしょうか。

[8.感想]

参加生徒の感想
①とても充実した2日間を過ごせました。このプログラムに参加する前は、何か1つでも得られるものがあればいいなーと思っていました。でも、今終わって振り返ってみると1つどころかたくさんのことを得られることができました。自分は積極性がなく、周りを気にしてばかりでいつも自分の言いたいことが言えずに後悔していました。でも今回グループのメンバーや周りの人が自分が発言する機会をたくさん作ってくれたおかげで自分の意見や考えてることって言ってみるるべきだなぁと身をもって感じました。今回のこのプロジェクトで自分はとても変われました。このプログラムに参加してよかったなと心から思います!!!!ありがとうございました୧( “̮ )୨✧

②2日間本当にありがとうございました!今までよりも地元への興味関心が高まりました。プログラムを通して、効果的なプレゼンの仕方や話し合いの仕方を大学生の方や社会人の方に教えていただきました。この経験を大学で活かせるよう頑張っていきたいと思います!!

運営スタッフ感想:高校生にとって実りある体験になったと言ってもらえたことが何より一番嬉しかったです。これから,スタッフ一同もふりかえりを行い第1回プロジェクトに向けて一歩進みます。次回イベントをご期待ください!!

今回,参加してくださった皆さん,このイベントに広く関わっていただいた関係者のみなさんに改めて御礼申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします!!(文章:岩下綾花)

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